ミツオ日記

自称詩人 熊野ミツオの日々

ハーレム

自分のなかの

ほんとうの自分が

センチメンタルな性格だったのを知った

 

いままで

疑うことなく

自分は詩人だとおもっていた

でもそれは

ただそんな気がしただけだった

 

ハーレムには

やさしい女たちがいて

誰とでも寝てくれた

ぼくとも寝てくれた

そんなことってあるんだ

 

やさしい女たちは

たぶんみんなほんとうの恋を知らなかった

だからやさしいのだ

という気がした

きょうの夜は

流星群が地球に接近するらしい

黒い猫たちが

緑の眼で空を見ていた

 

忘れないうちに

覚えておいてください

このきれいな思い出と

ほんとうはいいひとだった

自分自身のことを

 

若い女たちは

寂しい眼をしていた

それよりすこし年上の女たちは

きれいな壺のようだった

もっと年上の女たちは

もっとやさしかった

 

みんなやさしいひとだった

ぼくがここにいるのは

誰にも内緒にしてほしい