ミツオ日記

自称詩人 熊野ミツオの日々

2022-01-01から1年間の記事一覧

オタクになりたい

ぼくは自分のことばかり話しているな、という気がしてきた。ツイッターのツイートもだいたいが自分のことだ。そういうのはよくないとおもう。自分のことを話すのもいいけれど、自分のことばかり話しているのもどうだろう。自分の外に目を向けてみたい。そう…

何事もほどほどに

ひとはなんにでも飽きるものだ、というものの見方がある。たとえば、ぼくは、自分にパートナーができないことで悩んでいた。ひとりで生きていくには人生は長すぎる、とおもっていたのだ。寂しくひとりで老いて、ひとりで死ぬ、ということに絶望していた。そ…

フォロワーの印象

フォロワーはタバコを吸っているとき「幸せです」と言った。フォロワーはヘビースモーカーのようだった。フォロワーの吸っているタバコはコンビニには売っていない。フォロワーと神保町を歩いていると、いろいろかわいいものや素敵なものが見つかった。とく…

2022年5月2日(月)

きょうは映画を見に下北沢まで行こうかとおもっていた。友人に勧められた映画を見よう、とおもっていた。下北沢にはコメダ珈琲店があるらしいので、映画の時間までコメダ珈琲店に居ればいい。ツイッターを見ていたら、夕方から雷雨という情報があった。混ん…

贅沢な悩み

人生、うまくいかない。ぼくにはいろいろな悩みがある。よく考えてみると、そういう悩みはけっこう贅沢なものなのかもしれない。 たとえば、ダイエットがうまくいかない、という悩みがある。これはよく言われるように、裏を返せば、食べものに困っていないと…

何も考えずに働く

ぼくの人生はこれからよくなる。そういう風に自分に言い聞かせてみた。ぼくはどちらかというといつもネガティブなことを言っている。だから、それを変えてみようとおもったのだ。実際に人生がよくなるかどうかはわからない。ただ、感じ方のほうを変えてみよ…

熱海へ行った話

ぼくは熱海に憧れていた。熱海はいい町だ、といろんなひとから聞いて、そうなのだとずっとおもっていた。去年から五百円玉貯金をはじめた。これが貯まったら熱海に行こう、とおもった。そして、半年以上の時間が過ぎた。新しいバイト先で働きはじめて、その…

ボンディに行った話

Sちゃんと神保町で遊んだ。ぼくは神保町にはほとんど来たことがない。神保町はカレーと古本屋の街、というイメージだった。以前、ユーチューブでピース又吉がそう言っていた。はるかむかしに、一度だけ神保町に来たことがあるような気がした。そのときは柴…

二月三日の話

この前、誕生日だった。ぼくの誕生日は二月三日なので、それはもう二十日くらい前の話だ。 ぼくは三十五歳になった。三十五歳は立派なおっさんだ。ぼくは三十五歳の誕生日をなるべくハッピーに過ごそうとおもった。それで、二月三日の朝に支援者のTさんに電…

永遠の午後は果物の匂いがした

こんな詩はたいした詩ではないんだよ こんな人生は たいした夢ではないんだよ ぼくは誰にも愛されなかった 季節だけが速足で通り過ぎて行く 誰にも愛されなかった日々は 魂に刻まれて傷のようになった ぼくの顔は皺に覆われていった 朝になってもなにもおも…

トラウマ

ひとはこわい生き物だった ぼくはひとの胸に抱かれて 寒い夜を眠ることもあった その身体から かすかな匂いがした 朝になると ひとは洗面所で 歯を磨き ウガイをする 外から平べったい光が射している ひとの顔に 作り笑いが生まれる瞬間を見ていた 顔がウニ…

ぼくは何も考えていない

ぼくは何も考えていない とぼくは言った 言葉の切れ端を探して バスの床を見ていた 窓の外の 青い風景が 急に水色に変わった 好きな女の名前から 植物のように 詩が生える そう 誰かが言ったように 愚かでなければ 恋なんかしない 彼女は いまもこの世界のど…

すべて順調

新しい障害者手帳を受け取った。一つ前の障害者手帳の証明写真のぼくはまだ四角いメガネをかけていて、眉毛を整えていなくて、おでこが隠れない髪型をしていた。新しい障害者手帳のぼくは白いワイシャツを着ていて、丸いメガネをかけていて、太っている。と…

知らないひと

きれいな朝にひとりで目覚める きのうのことさえ何も覚えていない ぼくは家を出て 電車で隣の街に行った 知らないひとに道を聞かれたけれど 何も答えられなかった ぼくは笑い方を知らない ぼくは自分で自分のことをよく知らない それなのにぼくは働かなくて…

三日に渋谷に行った話

お正月の三日に渋谷に行った。ぼくは普段は渋谷に行ったりしない。でも、見たい映画が渋谷のブンカムラでやっていたので、滅多に行かない渋谷まで行ったのだった。 渋谷駅から出ると、いろんなものがあった。デカい広告があった。「この街の主役はきみだ」と…

不安な日記

なぜ ぼくはひとりなのだろう ぼくが見ている自分自身と 誰かが見ているぼくだと どちらが本物のぼくなんだろう なぜ ぼくは あのひとを好きになってしまったのか なぜ 戦争はなくならないのだろう ひとは切ない気持ちを どこに捨ててくるのだろう ぼくたち…

夜更かし

睡眠薬を飲んで布団に入る テレビを点けてボンヤリとする 芸人たちの空虚な笑い声が響く ロボットが未来について静かに語る アフリカの草原が映っている クラシックの指揮者がタクトを振る 宇宙から見た 地球の映像が流れる もう深夜だ いつか自分の存在は水…

2021~2022

きのう(一月一日)、お風呂に入っているとき、もう、無理して詩を書いたり、文章を書いたりするのはやめようとおもった。そう決めるとサッパリした気持ちになった。 ぼくはそもそも、なぜ創作をしているのかと言うと、それを通して社会的に成功したいという…