ミツオ日記

自称詩人 熊野ミツオの日々

2021-01-01から1年間の記事一覧

転職します

土曜日はオフ会だった。それはけっこう前から決まっていた。ワンカップとおでんのオフ会のはずだった。でも、店が閉まっていたので、ワンカップもおでんもなしになった。その日はぼくも含めると、四人いた。中猫さんとnさんとさかなちゃんとぼく(熊野)で四…

神さまがぼくになにかを言ったけど聞き取れなくて残念だった

いつの日かあきらめられるときが来る死んでも化けて出たりはしない 神さまがぼくになにかを言ったけど聞き取れなくて残念だった すこしずつダメになってくこの国で毎日ちゃんとやろうとしてる 柔らかな気持ちがほしいすこしずつダメになってくような夕暮れ …

百パーセントの愛

百パーセントの愛 それがほしいと願うなら まずは 二十パーセントくらいの愛からはじめてください 二十パーセントの愛 具体的には 観葉植物を買ってそれを愛でる 近所のお爺さんにちょっと挨拶をする それから 五十パーセントくらいの愛を育てましょう 最近…

なんかいいことないかな

もうダメなんだなとおもうたびに まだいけると言ってみる まだ余裕のあった頃は もうダメなんだと言っていた でもいまは言わない ほんとうにもうダメなんだ ぼくの人生は 小学生のときからダメだった だからぼくは 子どもの頃から暗い子どもだった 未来が暗…

最近はまじめにやっている

なんかいいことがないかな、とおもっている。 すこし前の話だけれど、ポジティブ三行日記というものをしていた。それは寝る前にいちにちを振り返って、その日あったいいことを三つ書く、というものだった。続けるとポジティブな性格になってくるのだそうだ。…

一日千五百円生活

いま、自分には何もやることがない。 最近、ぼくがいちばんたのしいことは音楽を聴くことだという気がする。本を読むことでも、映画を見ることでもなく、音楽を聴くことがいま、いちばんたのしい。いまも、音楽を聴いている。いまは家主というバンドの新譜を…

なぜぼくの書く文章は退屈なのか?

ぼくは枕元に白い兎のぬいぐるみを置いている。朝になるとカーテンの隙間から射し込んでくる光がその兎のぬいぐるみに当たる。ぬいぐるみはひとの孤独を紛らわすという話がある。だから、ぬいぐるみを買ったのだ。最近は思考がねばつくようなかんじがする。…

なにもいいことなんてないのに

なにもいいことなんてないのに うれしい気持ちになっていることに気がついた そういうときなにかいいことがあった気がして なにがあったのかおもいだそうとする でもなにもおもいだせない たぶんなにもなかったのだとおもう ほんとうは十年くらい前にあった…

普通の感想

同じような詩ばかり書いている たとえば四月の詩と 八月の詩と 十一月の詩の区別がつかない たまには詩を書くのを休もう どうせ誰も読まない詩だ 平日は働いてお金を稼いで 帰ってきたら お風呂に入ろう 夜はぐっすり眠ろう 休日にはパソコンで 映画を見よう…

夕暮れ賛歌

いつも寂しい あなたのいちにちは 記憶の海に溶けていって 他のいちにちと区別がつかない もうかなしまなくていい そう言われているようで あなたはほっと息をついた わたしはひとりでここまで来た これから先も ひとりで行くだろう すこしずつ ダメになって…

コメダで短歌をつくった話

コメダ珈琲店に行った。最近のぼくはいちにちに千五百円以上つかわないというルールで生きている。コメダ珈琲店に行くとカフェオレのたっぷりサイズを頼むことが多い。そうすると五百七十円かかる。だから、スーパーでは九百三十円までしかつかえなかった。…

独り身

いつからか ひとりでいることは さびしいことではなくなった ぼくはひとりで家に帰り ひとりでごはんを食べて ひとりで寝る そういう毎日には 嘘がいらない 心が弱っているとき いつでも死が身近にかんじられた ぼくは死が 恐ろしいものだと知っている 決し…

ゴッホの素描

きょうはゴッホ展に行く日だった。一週間前から作業所の有給をとって気合いが入っていた。きのうは勤労感謝の日で祝日だった。祝日の次の日はすいているだろうし、二日連続で休日にしてゆっくりしよう、という考えだった。 勤労感謝の日には林檎ジャムとホワ…

オーロラ

冬の 淡い光のなかで すこしずつ色あせていった 目薬をさすとつめたい ぼくは 感情のロボットだった 人生では 自分の意志で やっているつもりのことでも ほんとうは向こうからやってきている 幾千もの 詩が 夜の彼方から やってきた ぼくは布団に入って 死ぬ…

ハーレム

自分のなかの ほんとうの自分が センチメンタルな性格だったのを知った いままで 疑うことなく 自分は詩人だとおもっていた でもそれは ただそんな気がしただけだった ハーレムには やさしい女たちがいて 誰とでも寝てくれた ぼくとも寝てくれた そんなこと…

ミュージック

ぼくはスカートを履いて街に出た いろんなひとが ぼくを見た 脚がきれいだと ひとの視線を集めてしまう 街はガラスでできていた でもぼくはあたたかい肉でできている 命の姿は まるで祈りそのものだった いまから 会いに行く そういうふうにできている ぼく…

ブルーモメント

わたしたちは 夕方の青い空気のなかにいるだろう 自由に手を 広げるだけの スペースが そこにはあったのだ 生ぬるい風が吹いていた コンビニで買ったカフェオレを持って ベンチに座る 弱いけれど やさしいひと 自分の内側だけを見ていた そういう眼をしてい…