ミツオ日記

自称詩人 熊野ミツオの日々

独り身

いつからか

ひとりでいることは

さびしいことではなくなった

 

ぼくはひとりで家に帰り

ひとりでごはんを食べて

ひとりで寝る

そういう毎日には 嘘がいらない

 

心が弱っているとき

いつでも死が身近にかんじられた

ぼくは死が

恐ろしいものだと知っている

決してきれいごとではない

 

でもいまは

もう大丈夫になった

日によって気分は変わる

ひとりで家に帰る途中

日によって 夕焼けは変わった

 

空はいろんな表情をしている

ぼくらはたぶん

ダメになっていく

そしてこれから

年老いていく

となりには誰もいない

 

もしかすると ぼくは

意味のないことを

言っているのかもしれない